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鹿毛哲也の政治活動のブログを展開しています。どうぞご覧下さい。
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それは、突然の片岡先生からのメールで始まりました。6年前市議会議員選挙で応援演説をしてもらって以来の事でした。それ以前は、片岡先生たちとコミュニティビジネスをいろいろやってきました。私は13年程前からですが、千葉で開催された第3回SVN(ソーシャルベンチャーネットワーク)アジア会議:千葉会議に講師で呼ばれ発表したり、甘木アーケードで、空き店舗を活用した「もったいない本舗あさくら」という傷もの野菜を販売実験による町おこしに貢献したり、時には、メコン川流域6か国GNH会議(タイ、カンボジア、ベトナム、ラオス、ミャンマー、ブータン)に参加するためバンコクのチャラロンコーン大学に行ったりしました。それがきっかけで、東南アジアのコミュニティビジネスのもったいない運送の可能性調査のため、フィリピン、ミャンマー、ベトナム、カンボジア、タイ、インドと行かせていただき大きな気づきを片岡先生から与えてもらいました。特に、カンボジアは、約1ヶ月滞在し、プノンペンを拠点に、シアヌークビル、シェムリアップ、コンポントム、バッタンバン、ポイポトなどほぼ国内を一周した記憶が再度よみがえってきました。今回は、カンボジアでの国際会議活動について書かせていただきます。
今回の片岡先生からのお誘いを受けた会議は、「国境を超えて人材育成ユビトマアジア会議」という7月28日~30日までカンボジアのコンポントムでの会議でした。これは、今の世の中が第二近代と捉えられていますが、そこでは、農業や備蓄に優先順位が置かれる選択がなされるとの想定で、個々人が自らの価値観を問い直し、生活を「選び直す」内省が求められています。それをうけて約7か国の地域で実践活動をしている人が、その発表を行い、未来の社会システムを考える会議となっています。
さあいよいよ12年ぶりに27日の昼頃の飛行機で、カンボジアのシェムリアップの国際空港に到着しました。空港内はきれいですごく近代的になっていました。WEBVISAを事前に取得していたこともあり、待たずにスムーズに入管を通過して外に出ることができ、待ち合わせ場所で久しぶりに奥谷さんと会い、チャーターしているバスで、コンポントムに先に入っている片岡先生たちのディナーの会場に向かいました。途中走っている中でそれぞれ自己紹介があり、台湾やフィリピンやミャンマー及び日本の活動家の方たちが乗っておられ、それぞれ自己紹介を行いました。皆の話を聞き、これから始まる活動の輪が広がることにわくわく感を感じる瞬間でした。
ディナー会場につくと、エネルギッシュな片岡先生の姿が見え握手で向かい入れ下さりました。又ここでも自己紹介がありインドからの方やカンボジアのスタッフや日本からのスタッフとも自己紹介を行い、食事の後にホテルにチェックインし最初の日を終了しました。
次の日の活動ですが、私は、サンボ―プレイクック遺跡群の見学、カシューナッツのタネ割り体験、カシューナッツの苗植え体験を行いました。まず最初のサンボープレイクック遺跡群は、アンコールワットよりももっと古く7世紀に当時の真臘(イーシャナプラ)と呼ばれた国の王都として栄えていた古代都市址との事です。回りは木で囲まれていたため発見されたのが遅れたのと、現在世界遺産登録の準備中だとのことです。その後遺跡内に家を持つ村長さんのところに行き、カシューナッツのタネ割り体験を行ったり、加工施設の見学などを行いました。一つ一つ手作業で機械を使って割るところを見ていると、大変な作業だと感じました。しかしこれで仕事ができ、生活ができることになることを聞き、これを増やしていく事でコミュニティビジネスが広がることになると実感しました。最後は、カシューナッツの苗植え体験を行いました。私は農業はしていないのですが、これを植える体験をする事で農業への向き合い方が変わりました。植えた後の成長をまた見に来たいと思いだしたことです。この木が成長し、カシューナッツが収穫でき、村の人たちの生活の一助に貢献できるとの喜びが想像できるからです。調べて見ると、カシューナッツの殻液は自動車のブレーキパッドの原材料になるとのことで、これも研究して収益につながるのではとの思いが脳裏をよぎりました。
最後の日の夜、ディナーショーがあり、食事しながら現地の方たちから歓迎の踊りの披露や思いの発表等が行われました。特に私が感動したのは、村人たちの熱い思いの発表を聞いた時のことです。カンボジアのこの村の人たちは、お金儲けだけを考えていないという事とお金儲けは生活するうえで必要条件ではあるが十分条件ではなく、儲かった後もビジョンをしっかり持っているという事を感じました。そしてコミュニティの人たちと共同体を作るという夢を持っていることです。今の日本人は、個人主義で自分さえ良ければいいという考え方のなので、このような発想は考えられないでしょう。
まさしくこの発想が、地域を良くしていく、皆で豊かになっていくという発想ではないでしょうか。今の日本にない発想です。まさしく夢を感じさせる発表でした。
今の日本では、特に地方の人口減小問題、少子高齢化問題等先行きに不安があるなか、国の財政も相当厳しく国だより県だよりの補助金からの脱却が必要と考えています。地域の自立です。日本も貧困世帯が増え2極化が進んでいます。フェアトレードの逆日本版も考えながら、このような地域の方々の夢を持った活動と地方都市を結び付けたいと感じながらコンポントムをあとにしました。