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朝倉市議会議員 かげ哲也の公式ブログ

鹿毛哲也の政治活動のブログを展開しています。どうぞご覧下さい。

3月議会での一般質問の議事録です。ご覧ください。

標題の議事録が出きました。ご覧ください。画像もありますのでよろしくお願いいたします。
まだまだ未熟な面もありますが、もっともっと勉強していき市民の皆様の負託にこたえるべく頑張りますのでよろしくお願いいたします。
また、一般質問した内容が改善につながっているのかも今後見ていかねばならんと思っています


ビデオでの視聴はこちら(6月議会は一番上をクリック 3月議会は上から2番目をクリック)


議事録
1
午前10時53分再開
○議長(手嶋源五君) 休憩前に引き続き会議を開き、一般質問を続行いたします。
次に、1番鹿毛哲也議員の質問を許可します。1番鹿毛哲也議員。
(1番鹿毛哲也君登壇)
○1番(鹿毛哲也君) 皆さん、おはようございます。ただいま一般質問の許可を得まし
た1番鹿毛哲也でございます。傍聴席の皆様、本日も傍聴いただきましてまことにありが
とうございます。
それから、3月で退職される職員の皆さま、市民のために仕事を全うされましたことに
対しまして、感謝申し上げますとともに、長い間、お疲れさまでございました。
さて、昨今の政治について、私の私見を述べさせていただきたいというふうに思います。
今国会では、消費税などの議論がなされておりますけれども、その成立と引き換えに、
定数削減などの議論がなされております。各党は自分たちの思惑にそぐわない場合は反対
と叫んだり、政権交代のことばかりを考えていたりで、本来の国民にとってどうかの尺度
で物事を考えていないような気がいたします。
そんな中、きのうも18番議員からもお話がありましたが、今、一番注目を浴びているの
は橋下大阪市長だと思います。維新八策や大阪都構想など、次から次へと政策を打ち出し
てきています。また、財政の面でも、選択と集中には確かに賛否両論ありますけれども、
一般家庭の家計と同じで、しっかり収入と支出のバランスを理解し、それが均衡するよう
に選択と集中の後政策をぶつけていきます。橋下さんいわく、「行政の予算は、まず支出
からつくっていきます。まずそこがおかしい。収入が見込めないなら、支出を抑えるべき
です。」とこう言いました。この言葉にはっと気づかされたのは、私だけでしょうか。
大阪市長選では橋下氏が圧勝でしたけれども、大阪市民にとってみれば、平松さんの今
まであったよいものは守り、さらによくするという主張はぬるま湯的で、必死さが感じら
れないと映ったのではないでしょうか。
閉そく感が支配する日本には、今、あらゆる局面で何かを変えなければならないと考え
る人々がふえています。そして、この閉塞感を打ち破るための、抜本的かつ即効性のある
変化を求める人が多くを占めるようになってきているように感じます。今までの延長線上
で様子を見ながら、少しずつやっていきましょうという考えは、受け入れられにくくなっ
ているようです。
そして、二元代表制であるがゆえに、首長も議会もリーダーシップを持ち、職員や市民
に対してスピード感を持ってはっきり決断することこそ、今の朝倉市に必要なことだと私
は考えます。
最後になりますが、私の今回の一般質問は、行政評価制度について、公共空き施設につ
いてなどを中心に一般質問をさせていただきます。執行部におかれましては、明確な答弁
をしていただきますよう、よろしくお願いいたします。2
以下、質問席より質問を続行させていただきます。
(1番鹿毛哲也君降壇)
○議長(手嶋源五君) 1番鹿毛哲也議員。
○1番(鹿毛哲也君) それでは、通告書に従いまして質問をしていきたいというふうに
思います。
まず、行政評価についてでございますが、市長の施策方針でも、行政評価の本格化をう
たっておられますけれども、評価制度導入の計画によると、外部評価などの目的や進め方
の検討は23年度というふうになっておりますが、そこで現在までの進捗状況についてお尋
ねいたします。
○議長(手嶋源五君) 総務部長。
○総務部長(渡邉義明君) 現在までの進捗状況でございます。現在、構築中の行政評価
システムにつきましては、平成22年度から行政評価システム推進事務局、メンバーといた
しましては、総務財政課、人事秘書課、収納対策課、企画政策課で構成いたしておりまし
て、策定支援業者には、全国でも実績のある日本能率協会と委託契約を結び、作業を進め
ている状況でございます。
平成22年度には、朝倉市における行政経営上の課題、そして、その課題に対する制度構
築の狙いについて議論を行いました。成果といたしましては、朝倉市行政評価システムの
導入、運用に関する計画書を作成いたしまして、これにつきましては昨年の5月に議会全
員協議会で御説明させていただいたところでございます。
平成23年度につきましては、計画書に基づきまして、市業務全体の施策体系の整備と、
政策と各施策に属する基本事業の成果指標の設定を行っております。この設定に当たりま
しては、施策ごとに関係職員が出席する会議を開催いたしまして、職員間での議論を行い
ながら設定しております。また、現在は平成24年度より施行を予定しております、議員言
われます外部評価の内容について検討を行っている状況でございます。以上でございます。
○議長(手嶋源五君) 1番鹿毛哲也議員。
○1番(鹿毛哲也君) 日本能率協会のほうに委託をしているというふうなことでござい
ますが、23年度の予算は大体どのくらいでしょうか。
○議長(手嶋源五君) 企画政策課長。
○企画政策課長(秋穂修實君) 細かい桁まで記憶しておりませんが、約400万円ほどで
ございます。
○議長(手嶋源五君) 1番鹿毛哲也議員。
○1番(鹿毛哲也君) 400万円というふうなことでございますが、400万円の税金をつぎ
込むわけでございますから、ぜひしっかりした制度をつくっていただきたいというふうに
思いますが、23年度の外部評価でございますが、私はぜひ市民に参加をしていただかない
といけないというふうに思っておりますが。市民に対し政治活動をしっかり理解できる情3
報を提供すること、これが必要だというふうに考えております。
まずは、情報発信型評価を確立することが必要だと思います。参加の方法といたしまし
ては、外部評価委員会の設置、市民パネル、市民満足度調査、フォーラム電子会議室など、
さまざまな参加のチャンネルを構築してこそ、多様な価値観を反映した評価が可能になる
のではというふうに思っているところでございます。
評価から得られる政策情報をもとに、庁内はもとより、市民との対話、それから議論を
巻き起こして合意形成を進めていき、市民がみずからまちの課題や市政への関心を持って、
身近な活動に参加しやすくして、情報をもとに意見交換し、市の政策に関する優先順位を
判断し、選択するというふうなことが必要ではなかろうかというふうに考えております。
こういう参加型評価にしたほうがいいと思うんですが、この方向性はいかがでしょうか。
○議長(手嶋源五君) 総務部長。
○総務部長(渡邉義明君) 参加型の行政ということで、外部評価の関係言われました。
その点については、担当課長から説明させていただきますが、予算について先に説明させ
ていただきます。
23年度の予算といたしましては、健全な行財政システムづくりということで、行政評価
事務といたしまして課長は400万円と言ったようでございますが、501万1,000円でござい
ます。それが行政評価システムの推進ということであります。23年度です、これは。
続きまして、課長のほうから説明させていただきます。
○議長(手嶋源五君) 企画政策課長。
○企画政策課長(秋穂修實君) 外部評価についての考え方でございますが、今、鹿毛議
員のほうで御提案いただきました内容、確かにそういった部分、非常にあるかと思います。
また、考え方なんですけど、行政外部の視点に立った第三者評価を行うことによりまして、
市が実施しています行政評価制度の客観性と信頼性というものをここで確保したいという
ふうに考えております。それからまた、効率的で質の高い行政運営を推進することを、そ
の外部評価の中で進めて行くということで、外部評価の考え方も、事前、事後とかそうい
ったものがございまして、現在、その実施内容の詳細につきましては、設計を行っている
ところでございます。
本格的に導入する際の外部評価につきましては、先ほどおっしゃいましたように、市民
の方々にも参加していただくかたちで実施をしたいと考えております。
24年度につきましては、制度構築の途中での実施となることから、試行的な実施という
ふうに考えております。その試行のやり方につきましては、本格実施に向けた課題の把握
と、目的としてどういった方法がよいのかということを検討しております。
また、実施時期につきましては、市民アンケート、施策、基本事業の評価というものを
ことしの夏までに行い、その結果について、それをもとに外部評価を実施していくことと
なるため、予定では秋ごろになるのかなと考えております。以上です。4
○議長(手嶋源五君) 総務部長。
○総務部長(渡邉義明君) 申しわけありません。行政評価事務の予算の関係で、501万
1,000円と申しました。これは24年度でありまして、23年度につきまして訂正させていた
だきます。611万9,000円でございました。申しわけありませんでした。
○議長(手嶋源五君) 1番鹿毛哲也議員。
○1番(鹿毛哲也君) すいません。二転三転しているのであれなんですが、もう1回聞
きます。23年、24年、あと25年度以降、どのような考え方、予算の推移でいくのかをお尋
ねいたします。
○議長(手嶋源五君) 企画政策課長。
○企画政策課長(秋穂修實君) 3カ年の契約で1,200万円ということになっております
ので、25年度以降については、まだ現在考えておりません。以上です。
○議長(手嶋源五君) 1番鹿毛哲也議員。
○1番(鹿毛哲也君) 3カ年で1,200万円ということでございます。貴重な税金を使う
わけですから、しっかり成果のあるものをつくっていただきたいというのと、やはり外部
評価は非常に私は重要だと思います。後で出てきますが、新しい公共の考え方も同じよう
なことがございますので、そのあたりをしっかり構築されていっていただきたいと思いま
すが、市長、そのあたりはどんなでしょうか。考え方をお願いいたします。
○議長(手嶋源五君) 市長。
○市長(森田俊介君) 今、課長も答弁申し上げましたように、当然これは外部評価とい
うものが非常に重要になってこようかと思います。そういったものを十分24年度中に試行
という形で取り組みをさせていただきまして、しっかりしたものをつくっていくというこ
とにしております。
○議長(手嶋源五君) 1番鹿毛哲也議員。
○1番(鹿毛哲也君) 外部評価の件、ぜひよろしくお願いいたします。
それから、評価シートなどをつくられて配付してあるかとは思いますけれども、私、朝
倉市職員は非常に勤勉でまじめだと思っておりますが、そのシートの枠内を埋めることに
奔走して、何のための評価かを十分理解しないままに、政策議論のツールが書類仕事と化
していくようなことがあるんではなかろうかというふうに考えておりますが、そのあたり
についてどのような対策を講じていかれるのか、お考えをお尋ねいたします。
○議長(手嶋源五君) 企画政策課長。
○企画政策課長(秋穂修實君) 今回の行政評価につきましては、大きな括りとしまして
は施策という部分が約30、それからその下にございます基本事業というのが122から268、
これは成果の取り方で3種類ほどあるんですが、その下に議員がおっしゃいましたような
事務事業というのが1,000ちょっとございます。これを一遍に職員のほうに、先ほど言わ
れましたようなシートを埋めるというような作業は考えておりません。負担のなるべく、5
職員にもかからないようなやり方で進めていきたいし、すべてを事務事業の最小単位のも
のすべてをそういったふうに行政評価に取り入れるという考え方はございません。以上で
す。
○議長(手嶋源五君) 副市長。
○副市長(垰夲 潔君) まず、評価する対象をどの範囲にするかというのがありまして、
それにつきましては、いわゆる義務的経費、経常的管理経費であったり、あるいは法令義
務負担ということで扶助費、そういったものを基本的に評価の対象から外すと。ただ、一
方で、人件費であったり、あるいは時間外であったり、あるいは庁舎の管理経費、高熱水
費、そういったものについて見直しができる部分があるんではないかというところを、行
政評価いかんにかかわらず、常日頃管理をしていくということが必要だと。ですから、評
価の対象となるものは、基本的にはそのような義務負担を除いたものということになりま
して、さらにどのくくりでやるかということにつきましては、今、担当課長のほうから説
明をしましたけど、個々の事業レベルといいますか、小さなところでやるのか、それとも
もう少し概念としては広い施策でやるのか、もっと広げて政策でやるのか。で、どの範囲
が政策で、どの範囲が事業かというのは、非常に概念としてはありましても、具体には難
しいところがありますけれども、考え方としましては、あまり細かなくくりにして、作業
だけが膨大となって、結果として一つ一つのシートを埋めていく作業にばかり労力を割く
ということになりますと、やはりいけませんので、政策効果等を見ながら、市民の皆様に
説明をきちんとやっていくと。で、前段の議論としましては、その事業、その政策をやる
ことが効果的なのかどうかというのを検証していくといった道具として活用していきたい
というふうに考えております。
○議長(手嶋源五君) 1番鹿毛哲也議員。
○1番(鹿毛哲也君) ぜひ職員のほうに浸透させて、これをなぜやるのかというふうな
ところを、そこの精神論がまずは必要だろうというふうに思って、そこがわかってこそ歯
車が回っていくんではないかなというふうに思いますので、ぜひ研修等々も十分にやられ
て、なぜやるのかというふうなところを浸透させていっていただきたいというふうに思い
ます。
それでは次に、今後の方向性についてでございますけれども、私も過去、職員のときに
行政評価を担当しておりまして、今の現状を自分なりに行政評価の課題を調べてみました。
例えば、市民参加で評価を行って、廃止の方向に行こうというふうに決まっても、ほとん
どの自治体の行政評価では、あと政府の事業仕分けでもそうなんですが、いずれ骨抜きに
なり、事業が復活しているというふうな状況が見受けられるところでございます。これは、
トップや、我々議会も問題だとは思いますが、責任があるとは思いますけれども、事業の
廃止の覚悟を決めて、そして決断を下さなければならないというふうに思っておるところ
でございます。ですから、宙ぶらりんになったまま、また予算がついていっているという6
ふうなことがあります。ですから、今後の行政評価は、PDCAのサイクルではなくて、
私はPDCDAのサイクルが必要だと思っております。これは、プラン・ドゥー・チェッ
クの次に、ディサイド、決断という言葉を入れて、その後アクションにつなげていくとい
うふうな流れでございます。すなわち、PDCDAで行動を起こすこのサイクルをシステ
ムの中に組み入れないと、行政評価は形骸化するんではないかというふうに考えておりま
すが、このことについてお考え方をお聞きしたいと思います。
○議長(手嶋源五君) 企画政策課長。
○企画政策課長(秋穂修實君) 5月の際の全協でも、行政評価を何のためにするのかと
いうことで、若干の御説明をしたと思いますけど、先ほど議員がおっしゃいますように、
事業を実施する、その事業が終了したら終わりではなくて、実施した事業の有効性や効率
性、それから必要性などの診断を、この行政評価の中でするわけです。で、課題解決に貢
献したかと、それを明らかにし、実施した事業がどれだけ市民のニーズを満たしているか、
そういったものもこの中でいたします。当然、行政、健康診断と同じようなものですので、
どこが悪いのか、どの部分が問題があるのか、どこが弱まっているのか、そういったもの
をデータ化することによって、判断していきたいと思っております。
○議長(手嶋源五君) 1番鹿毛哲也議員。
○1番(鹿毛哲也君) 私が言っているのは、最終決断をする場所をシステムの中に入れ
ないといけないというふうなことを言っているんですが、そのあたりはどうでしょうか。
○議長(手嶋源五君) 企画政策課長。
○企画政策課長(秋穂修實君) この行政評価システム推進事務局というのが、総務財政、
それから人事秘書、収納対策、そういった課を入れているということは、当然事務局の中
では一定の考え方を示せますが、最終的には事務局のほうで提案したものを、トップ、政
策調整会議あたりで決定していくというふうな流れでございます。
○議長(手嶋源五君) 1番鹿毛哲也議員。
○1番(鹿毛哲也君) それはわかるんですが、今度は市長にお尋ねします。市長が決断
しなければいけないことが絶対来ると思うんです、やはり。そのあたりを私はシステムに
入れていっていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(手嶋源五君) 市長。
○市長(森田俊介君) 言われていることはよくわかります。いろんな事業を見直す場合
に、私どももこちらとしては、この事業というのは効果は少ないだろうということで、や
めようという形に持って行きます。しかし、その事業が必要なんだという方もいらっしゃ
るわけです。そういったいろんな中からやっていかなきゃならんということになりますと、
最終的に決断、これはシステムの中じゃなくて、やはり最終的には、私は一応、今の市の
市長として、市民の皆さん方から選挙で選ばれておりますんで、最終的には私のほうで決
断をしなきゃならん。そして、その上で市民の皆さん方の御理解、そしてその前に、議会7
の皆さん方の御協力も得なきゃならんという形になるんだろうというふうに思います。
○議長(手嶋源五君) 1番鹿毛哲也議員。
○1番(鹿毛哲也君) ですから、私はまず外部評価で市民の方に、廃止なら廃止という
ふうな方向が出て、諮問が出たら、それに対して市長が決断してくださいというふうなこ
とで言っているわけでございますので、そのあたりはどんなでしょうか。
○議長(手嶋源五君) 市長。
○市長(森田俊介君) 今、言いましたように、ですから最終的には私のほうで、その上
がった結果について決断をしなきゃならんというふうに思っております。
○議長(手嶋源五君) 1番鹿毛哲也議員。
○1番(鹿毛哲也君) ありがとうございます。ぜひこのことを考慮されまして、システ
ムの構築をしていただきたいというふうに思います。
それでは、次に、公共空き施設についてでございますが、合併に伴いまして、朝倉支所
や杷木支所などに空いているスペースがあるようですが、具体的にどこにどのくらいの空
きスペースがあるのか、お尋ねいたします。
○議長(手嶋源五君) 総務財政課長。
○総務財政課長(堀内善文君) 三つの庁舎があるわけでございますが、まず、本庁のほ
うは、会議室等で使っておりますので、空いておりません。
次が朝倉支所でございますが、2階に旧町長室がございます。ここと、3階に304会議
室、それから旧農業委員会がありましたところ、これは議会事務局があったところだそう
ですが、この二つの三つが空いております。
それから、杷木支所におきましては、1階に1部屋、2階に6部屋、3階に8部屋、計
15部屋が空いておりますが、2階、3階、空調が完備されておる部屋というのが、1階に
1部屋と2階の1部屋でございまして、残りの部屋は、杷木の部分は空調が整備されてお
らず、さらにオープンスペースの状態になっている状況でございます。
それから、空き部屋とは別に、甘木、朝倉あわせて会議室として使っておりますが、月
5回以下の使用が少ないような会議室というのが全部で6部屋ございます。以上です。
○議長(手嶋源五君) 1番鹿毛哲也議員。
○1番(鹿毛哲也君) 杷木支所ですが、雨漏り等の工事で23年度に約6,000万円の工事
費を使って補修をしたというふうなことでございますが、せっかくそれだけのお金を使う
のに、空き部屋をそのまま、空調がないからそのままだというふうなのは、いかがなもの
かとだれもが考えると思いますけれども、その辺の考え方をお尋ねいたします。
○議長(手嶋源五君) 総務財政課長。
○総務財政課長(堀内善文君) 確かに、杷木の庁舎は外壁からの雨漏りがありましたの
で、1階で執務する必要上、一部だけするということができませんでしたので、全体的に
行っておりまして、経費的には言われますように6,700万円程度、外壁工事でかかってお8
ります。
で、2階、3階が確かに空いておりますから、そこあたりは有効に活用したらどうかな
ということでございますが、私どもとしては、部屋を管理している立場としましては、庁
舎というのは市民皆さんの共有の財産でございますので、使う目的、使用する団体の公共
性でありますとか市の関与の度合い、そういうものがあれば、貸すことは考えております
が、先ほども申し上げましたように、2階、3階が空調が完備されておりません。その点
と、あと、これを貸すようにする場合には、間仕切り等で一般市民の方、外部の方と執務
室をどう区別するのか。それから、間仕切りをすることによりまして、火災報知機等の設
置が必要な場所もございます。そういう経費が非常にかかってまいりますので、経費の問
題等とか、先ほど言いました公共的なものとか、そういうことを総合的に判断をして利用
は考えていきたいと思っております。
○議長(手嶋源五君) 1番鹿毛哲也議員。
○1番(鹿毛哲也君) それでは、ちょっとまとめて質問しますが、杷木支所は印鑑証明
とか住民票とかを、今出しておりますが、これは今後も存続させていくというふうなこと
の御理解でいいんでしょうかということと、もう一つ、朝倉支所でも、私が見た限りでは、
各課の思惑で何の計画性もないままに、バラバラに保管室となっているような気がいたし
ました。見学したら。そのあたり整理して、もう少し空き部屋がつくれないのかなという
ふうに感じましたので、その2点について御質問いたします。
○議長(手嶋源五君) 総務財政課長。
○総務財政課長(堀内善文君) 最初の、証明等については、今後もしていく予定でござ
います。それから、部屋が片付いていないということですかね。ちょっとすいません、状
況がわかりませんが、整理して空き部屋をもう少しつくるということですかね。確かに、
1階部分はそういう形ですれば、空調がありますからいろんなことに利用することは可能
でございますが、2階以上は、先ほど言いましたことで、必要があればそういうことをや
っていきたいと思っております。
朝倉のほうも、会議室等に荷物を置いているような状況がありますので、そこらあたり
は片づけていきたいと思います。
○議長(手嶋源五君) 1番鹿毛哲也議員。
○1番(鹿毛哲也君) でしたら、私が調べたところによりますと、例えば新潟県魚沼市
の旧塩崎町役場というのは、ヤマト運輸のコールセンターになっているんです。それから、
滋賀県野洲市の旧野洲町役場の別館は、コミュニティセンターになっています。私はやは
り、いろいろできない理由はわかりますが、どうしたらできるかというふうな前向きの検
討をされて、地元の雇用創出につながるようなことをしないと、意味がないような気がい
たしますが、そのあたりはいかがでしょうか。
○議長(手嶋源五君) 市長。9
○市長(森田俊介君) 今言われたコールセンター等、恐らくそこは完全に使用されてい
ない庁舎じゃないかなと思っています。私どもの場合、杷木と朝倉については、1階で実
際の市役所の執務をしているわけです。ですから、私も基本的には、せっかくあれだけの
空いたスペースがあるから、なるべく使っていきたいという思いは同じだと思います。た
だ、そこあたり、一つのクリアしなきゃならない問題がございます。例えば、今言いまし
たように、そこで実際にいろんな市民の、支所ですから情報が入っています。それをやっ
ぱりきちっと守らなきゃならん。で、これが、例えば空いた2階、3階について、昼間だ
け、職員がおる間だけ貸すという部分だったら、今でもすぐできるんです。
例えば私もいろんな使い方、使えないかということで検討していただきました。その中
で、例えば朝倉の庁舎の場合を言いますと、2階まで使っています。御存じのように2階
は農林課とダム対策、それから農業高校跡地の室があります。2階までは使っています。
ですから、あそこの場合、3階は今のところ全然使ってませんから、何とか3階だけでも
使えるようにできんかということで、その上でいわゆるセキュリティーという問題を考え
た場合、あそこにエレベーターがございます、地下から。で、昼間やったらいいんです。
夜間使うということになりますと、2階、3階に入ってもらっちゃ困るわけです。ですか
ら、防火シャッターがあります、あそこ。だから、夜間職員が帰った後、防火シャッター
を閉めて、階段かエレベーター、エレベーターも夜間は1階、2階は止まらんような設定
をして、3階しか行かんと。で、あそこ守衛さんが夜間いますから、そういう形で使えん
かということで調べさせたら、消防法上、シャッターを下ろすのはいいんですけど、そこ
にドアがあります。そこが鍵をかけちゃいかん。いつでも空くようにしとかないかんとい
うことになっとるわけです。そういったものをいろいろクリアしていかなきゃならん問題
がある。基本的には、やっぱり何とかせっかくあれだけのスペースがありますんで、利用
したいと考えておりますけど、そういったいろんなクリアしなきゃならん問題があります
んで、そういうことを考えながら、私としては何とか使える方向に持って行きたいという
ふうに考えております。
○議長(手嶋源五君) 1番鹿毛哲也議員。
○1番(鹿毛哲也君) ぜひよろしくお願いいたします。もったいないなというふうに、
だれもが思うと思います。あれを見たら。それで、一つ考え方の提案なんですが、セール
アンドリースバックという考え方がございます。これは、空き空間のある旧庁舎等を、
1棟全体で普通財産化します。そして、その上で民間に売却しまして、民間所有となった
その建物のうち、自治体が必要な部分だけを借り上げ、公共利用するという考え方です。
残る部分は民間事業者が自身のアイデアとノウハウで活用するという方式、これがセール
アンドリースバックといいますが、このような制度もぜひ検討されながら、有効活用をし
ていくというふうなことを、知恵を出し合ってぜひやっていっていただきたいなというふ
うに思います。10
それから、次ですが、空き施設でのインキュベーションセンターの設置についてでござ
いますが、前回私の質問で、水の文化村のせせらぎ館、これの空きスペースでインキュ
ベーションセンターをつくれないかと、市長のほうに御質問させていただきました。その
ときに、市内の公共施設にいっぱい空きスペースがあるので、そこで考えたいというふう
な答弁でございましたが、今回の朝倉、杷木支所またはそのほかの空き施設でのインキュ
ベーションセンターの設置を、ぜひ推進していただきたいというふうに考えておりますが、
その辺はいかがでしょうか。
○議長(手嶋源五君) 農林商工部長。
○農林商工部長(牟田芳高君) ただいまの公共施設の空き部屋といいますか、それを活
用した上での御質問でございますけれども、前の質問の中で、各支所の空き部屋について
の活用については、一定制約があるというようなことでの議論になったところでございま
す。私のほうからは、それは別といたしまして、地域の産業の育成なり活性化、こういう
観点から御提案のインキュベーションセンター、こういう設置についての検討の答弁をさ
せていただきたいと思います。
まず、そのインキュベーションセンターといいますのは、やはり町のベンチャー企業等
を育てると、そういう意味合い。それから、そういう方々を育てていけば、地域に残って
いただけますし、またその企業を核とした多くの関連の企業が、この地域に呼び込めるの
ではないかなというふうに思っております。そういう意味からは、この地域の産業の振興
と雇用の確保に役立ちますし、地域経済を活性化させるというふうに考えているところで
もございます。
一方で、じゃあこのインキュベーションセンターを設置する場合、やはり通信インフラ
の整備でございますとか、家賃とか税制の優遇、アドバイスができる人材の確保、交通の
便、こういったトータル的な環境が望ましいということもいわれております。
また、企業集積が少ない地域でございますと、入居の応募が少なかったりしておるよう
な現状でもございます。企業創業の志願者をつくりだす活動、こういったものも必要にな
ってくるというふうに考えられるところでもございます。
また、朝倉市といいますと、この地域の特性にあった波及効果が考えられなければなら
ないと。申しますのは、農商工連携によります企業創業が活発になったほうがいいなとい
うような思いもいたしておるところでございます。このように、もろもろのやっぱり検討
すべき事項がございます。そういうことから、入居等の需要の把握も必要でございます。
今後、起業家の支援の方向性でございますとか、経営技術面に関するサポート等、このイ
ンキュベーションセンターの設置についての研究をしてまいりたいと、当方ではそのよう
に思っておるところでございます。
○議長(手嶋源五君) 1番鹿毛哲也議員。
○1番(鹿毛哲也君) 私は、まず例えば、提案といたしまして、三つなら三つの部屋を11
確保して、そこでやってみるとか、やってみて、それからどういう問題があるかなどを検
証して改善していくというふうなことも必要ではなかろうかと、検討していく、検討して
いくでは前に進まないと思うわけです。そういうふうなことも踏まえてぜひ、日本全国、
合併しているところいっぱいあるわけですから、いろんなアイデア、知恵が出ていると思
います。ぜひ調べられて、このようなのとかをどんどん持ってくることで、やはり活性化、
それから人口減少に歯止めをかけていくことも必要ではなかろうかというふうに思います
ので、よろしくお願いいたします。
次に、コミュニティビジネスについてですが、市長の施政方針第6の柱で、地域コミュ
ニティの活動支援が上がっております。私は、これからの行政は、あれもこれもではなく
て、あれかこれかになっていくと考えられますので、行政でやるものを少しずつ地域に委
託していくことも必要と考えております。その時の受け皿として、地域のコミュニティも
あるんですが、私はもっともっとNPOとかをどんどんふやして、非営利活動法人をどん
どんふやして、そのような機関がたくさんできて、市とパートナーシップを組んで、いろ
んな市の活性化につながるような事業をやっていくとか、市ではできない補完的なものを
やるとかいうふうなことが必要だというふうに考えております。
そして、隣の大刀洗町は、「新しい公共」という国が推進しております考え方について、
シンポジウム等を開いて推進をしております。行政が計画をつくり、それに住民が参加す
るというのが、古い公共の考え方です。まだまだ朝倉はこれがあるんじゃなかろうかと思
うんですが、新しい公共の考え方は、その逆で、住民が自ら発意してやることを行政が応
援することが、新しい公共だというふうなことを、国も推進をしているところでございま
すが、このような新しい公共の考え方を受けて、市民主体のほうへ少しずつシフトしてい
くための支援措置等の必要があるというふうに思っておりますけれども、そのあたりの考
え方をお尋ねいたします。
○議長(手嶋源五君) 副市長。
○副市長(垰夲 潔君) 今回、協働の必要性ということについては、特に提示した形で
物事を進めようとしているんですが、その一つとして、指針づくりというのがあります。
で、あと、事業も合わせて行うことによって、協働をより進めていこうと。で、その主体
としては、今、議員おっしゃったNPOボランティアなどというのが、やはり中心として
考えられるんではないか。で、実態として朝倉市でどれだけ協働が、NPOボランティア
が進んでいくのかというところにつきましては、行政としてのさまざまな関わりというの
もないと、進んでいかないんではないかという認識はあります。
で、新しい公共につきましては、おっしゃったようなことで、国のほうからも考え方を
提示されてますけれども、もともと福岡県で随分議論がされております。で、その中で、
いわゆるこれまでの狭い意味での行政が担うといった部分での公というよりも、むしろ広
げて、NPOボランティアの皆さんがやっていた公共の次の部分といいますか、そういっ12
たところを新しいシステムをつくることによって、行政とNPOボランティア団体、ある
いは場合によっては企業、ですから企業とNPOボランティアとの協働というのもありま
すし、ですから新しい公共の考え方というのは、随分と広がりを持ってきているという中
で、朝倉市としてももっと踏み込んだ対応が必要ではないかということを考えております
ので、非常に大事な分野ですし、進めていかないといけない部分だということは考えてお
ります。
で、委託というようなことにしてしまいますと、それぞれの活動している皆さん方が得
意な分野というのがありますので、そこを一緒にやっていくということになるかと思うん
ですが、行政の下請けということでは決してございませんので、それぞれの皆さんの得意
なところに、より活発な活動が行えるように考えていくことによって、地域の課題という
のが解決されていくんではないかというふうに考えております。
○議長(手嶋源五君) 1番鹿毛哲也議員。
○1番(鹿毛哲也君) ぜひ、朝倉市はNPOとかを育てるようなシステムちゅうか、土
壌がないというか、やはりボランティアとはまたちょっと違う、有償ボランティアといい
ますか、トントンでもいいけど、少しぐらい利益があるというか、そういう言い方をする
のが妥当かどうかわかりませんが、そのようなのを育てる土壌がない、人材育成のほうも、
やはり同時にやっていかなければならないというふうに思うんですが、そのあたりについ
て何か方策を考えてらっしゃるならお教えいただきたいと思います。
○議長(手嶋源五君) 副市長。
○副市長(垰夲 潔君) 今言われた、まさに人材育成、人的な部分と財政基盤の確立と
いうのが、やはり重要な二本の柱だろうというふうに思っています。で、財政面につきま
しては、これまで以上に税の優遇措置など、全国レベルでいろんな制度改革が行われてい
るところなんですけれども、例えばきょうも、担当者が今まさに議論している最中かと思
うんですけれども、県の新しい予算としましても、昨年度から共同推進ということで、一
定の経費が計上されておりますので、そういった国・県の予算なども活用しまして、朝倉
市としてもNPOの財政面からの支援を行っていきたいと。で、人材育成の部分につきま
しては、今現在、市独自に人材をどのように育てるかという部分はございませんけれども、
実際に活動してある部分につきまして、財政面からの支援を行うことによって、より人が
育っていくというような部分はあるかというふうに考えています。
○議長(手嶋源五君) 1番鹿毛哲也議員。
○1番(鹿毛哲也君) ありがとうございます。私が一番感じているのは、例えばさっき
の空き施設あたりに、コミュニティビジネスのサポートセンターあたりをつくっていただ
いて、いろんなNPOでも悩みがあるわけです。収入の問題、それから報告の問題とかい
ろいろあります。そのようなのを、いろいろ教えてあげるようなサポートする場、それか
ら会議室とかもなかなかお金がないNPOは、お金を出して借りられないんです。そのよ13
うなのをNPOが借りる場合は、優遇措置で非課税にする、例えば使用料取らないとか、
何かそのようなことも含めて、NPOが育っていくような環境づくりを一緒に考えていき
ながら、人材も育成していくというふうなことをしていただけたらというふうに思ってお
りますので、よろしくお願いいたします。
それから、次に移りまして、古民家再生事業でございますが、市内空き家の状況につい
て、市内にどのくらい空き家があるのか。現状を把握してある部分で結構ですので、お尋
ねいたします。
○議長(手嶋源五君) 都市建設部長。
○都市建設部長(高良 寛君) 独自に空き家ということで調査したデータではございま
せんが、定期的に国が連携してやっております住宅土地統計調査というのがございまして、
直近では20年度に実施をされております。で、市内の住宅総数としましては、2万1,740
件ございまして、そのうち2,960件が空き家というふうになっております。ただし、それ
には賃貸も含まれておりまして、純粋な空き家は、統計の結果では1,430件、率にして
6.5%という結果が出ております。
○議長(手嶋源五君) 1番鹿毛哲也議員。
○1番(鹿毛哲也君) やはり合併してから3,000人近く人口が減っているというふうな
ことで、税収もなかなか減少していくというふうなことが考えられますので、私はやはり
この空き家の対策をやっていく必要があるんではなかろうかというふうに考えておるとこ
ろでございます。
市長の施策によりますと、老朽空き家対策を新たに実施するというふうにありますけれ
ども、具体的にはどのようなことを考えておられるのか、お尋ねいたします。
○議長(手嶋源五君) 都市建設部長。
○都市建設部長(高良 寛君) 当初の市長が考えております部分で、さきの農地つき空
き家というお話は、2日間にわたって市長のほうがお考えなり述べたところでございます。
で、今回、今議会に提案を予定しております老朽空き家については、ちょっと別の視点
から、非常に危険な状態にある老朽化した空き家、これについてを条例化して市の考えを
持って管理を促していくという考え方で提案しております。で、今回の、今質問をされま
した部分に、その部分も一部含まれておる枠の、先ほど言いました1,430件の中にはある
んではなかろうかと思っておりますが、この統計上の結果の中身を、つぶさに我々が現在
把握しておりませんので、まずはこうしたものの分析を行いながら、今後の対策というの
は考えていかなきゃならんのかなというふうには思っておりますが、一方の都市計画のマ
スタープランで分析した中では、住宅戸数はふえているんです。しかし、人口は減少して
いるというトータル的な結果が出ておりまして、いわゆる核家族化が進んでいるという、
市内の状況がございます。ですから、そういった傾向の中で、いわゆる住宅が減っている
要素の中には、かなりの数字が含まれているんじゃないかなというふうには思っておりま14
すけども、まあそれは私の思いでございまして、これからの対応の中で方向性が出てくる
んではないかなとは思っておりますけども、研究課題ということでございます。
○議長(手嶋源五君) 1番鹿毛哲也議員。
○1番(鹿毛哲也君) 戸数はふえているというふうなことでございますが、しかし空き
家もふえているというふうなことで、やはり有効活用しながら、よその地区とか、例えば
被災地のところとかでもいいので、こっちのほうに居住して住みませんかみたいな、何か
やっぱり人口増になるような仕掛けが私は必要だと思うんですが、そのあたりはいかがで
しょうか。
○議長(手嶋源五君) 都市建設部長。
○都市建設部長(高良 寛君) 今、国でもそうした施策がありまして、県内でも幾つか、
津屋崎であったりとか、今朝の毎日新聞では糸島のほうもそうした検討がなされておると
いうふうなことも聞いておりますけども、今後の課題の一つではあるというふうには思っ
ておりますけれども、まだ研究課題ということで認識をしております。
○議長(手嶋源五君) 1番鹿毛哲也議員。
○1番(鹿毛哲也君) ぜひ、これもやはりいろいろ、全国的な課題でございます。ここ
だけではございませんので、やはりいかに知恵をしぼって、もしくはよそに先駆けてやる
ぐらいの研究をやっていただきたいなというふうに思っております。
それでは次に、空き家バンクの活用についてでございますが、インターネットなどを見
ると、空き家バンクなどの情報発信ツールを見かけるわけですが、朝倉市においても、ぜ
ひこういうのに登録していただいて、一人でも多くの定住促進を手掛けていただきたいと
いうふうに考えております。インターネットとかそういうのも含めて、何か情報発信が朝
倉市は下手なんじゃないかなと、前の議員さんからも出ておりますが、私もそう思うわけ
でございます。執行部のお考え方をお尋ねいたします。
○議長(手嶋源五君) 都市建設部長。
○都市建設部長(高良 寛君) 先ほども少し、ちょっと触れましたけども、いわゆるイ
ンターネットを通じて情報を発信し、いわゆる住まいを希望される方とのセッティングを
図るという意味で、国交省がこれ事業をやっている部分でございます。
で、これも二つのパターンがございます──承知だと思いますけども、二つのパターン
があって、自治体が直接やる場合と、それから先ほどの話でもテーマになっておりました
NPOとか、あるいはまちづくりの会社が設立されて、そこで主体的にやっていくという
ふうなやり方と、二つのパターンがございまして、さきの提案では、行政として一つの手
法、考え方としてそうした育成をする立場でやることも考えるべきじゃないかと。それか
ら一方では、また市が直接そういったものをやるということも考えられます。で、これは、
それこそ非常に無責任な言い方になるかもしれませんけども、現在、そういった考え方を
持ち得ておりませんで、そういった必要性が迫っているなということについては、感じて15
おります。
で、これも一口に空き家といってもいろんな切り口があって、昨日のお話にありますよ
うに、農地、いわゆる就農から入ってくる土地と空き家がないかという考え方。それから、
地域性によって、例えばうちの市内では、秋月地区のようにいわゆる伝統的な家並みを持
った地域、そこでの空き家の考え方、それから、中心商店街とか、市街地の中での、いわ
ゆる活性化に向けた空き家の考え方、いろんな切り口もございますので、その辺も含めま
して、今後の課題ではないかなというふうに考えております。
○議長(手嶋源五君) 1番鹿毛哲也議員。
○1番(鹿毛哲也君) 私の調べたところによると、この空き家バンクとかで、宮若市と
かでいっぱい情報を出しているわけです、市が。そして、問い合わせ先が宮若市役所本庁
舎というふうに書いております。企画課になりますが、まちづくり推進係と書いてありま
すが、このようにどんどん情報を発信していくことが、私は大事だと思っていまして、そ
して問い合わせ等があったら、どんどん積極的に答えて行くことで、一人でも多くの、こ
れはマッチングさせるというふうなことが大事じゃなかろうかと。もう少し攻めの行政を
していただきたいなと思いますが、市長、どのようにお考えでしょうか。
○議長(手嶋源五君) 市長。
○市長(森田俊介君) 今、部長の答弁にもございましたように、いわゆる空き家、相当
数この朝倉の地域にあるということです。その中には、もう老朽化して半分倒壊している
ような空き家もあるでしょうし、今すぐにでも人が住めるような空き家もあろうかと思い
ます。また、例えば私も知っていますけれども、いわゆる秋月に住みたいということで、
地域を指定して「ないでしょうか」という問い合わせがあっているところもございます。
そういったいろんなものがございますし、そのことは、引いてはこの朝倉市に定住をして
いただく方がふえるということになれば、喜ばしいことだろうというふうに思います。
ただ、行政が直接そのことにどこまで関わってするのか、最初から最後までやるのか。
あるいは、窓口は行政が持っておって、あとはさっき言われたように、まちづくり会社、
NPOの会社みたいなもの、あるいは民間の不動産屋さんもいらっしゃる。そこあたりを
どうしていくのかということも含めて、やっぱり今後しっかり検討していかなきゃならん
課題だろうというふうに思っています。
○議長(手嶋源五君) 1番鹿毛哲也議員。
○1番(鹿毛哲也君) ぜひやっていただきたいと思いますが、それを受けまして、3番
の古民家再生後の居住者あっせんについてというふうなところですが、私は行政じゃなく
ても、このようなやり方があるんじゃなかろうかと思うんですが、地域交流センター津屋
崎ブランチというのがございますが、御存じの方も多いと思いますけれども、ここは東京
にあるNPO法人地域交流センターが、ふるさと雇用再生特別基金を使いまして、福津市
から委託を受けて古民家再生事業を行っておるというふうに聞いております。この事業の16
特徴は、家主に一切の金銭的負担及び労働力の負担をかけずに、改築して移住希望者に貸
し出すというふうな方法を考え出しております。
これにより、この古民家が生き返ったというふうな好事例でございます。これは、やり
方といたしまして、まず趣旨に賛同してくださった物権について、移住希望者をまず募集
すると。そして、まず借主が見つかり次第、改築費に相当する額、例えば家賃7万円でし
たら、その6年分、約五百万円を前払いしていただきます、そして、それを原資に改修を
行います。改修後、借主は6年間住む権利を手にします。これは、定期借家権です。で、
6年後に一たん家主に改修された家が戻ります。家主は、みずからがそこに住むか、継続
して貸すかなどの選択権を持つことができます。このような仕組みで、今現在再生をやっ
ております。この津屋崎ブランチでは。というふうなやり方もあるわけですから、何かや
り方を考えて、行政がやらなければならないことではないならば、このようなやり方とか
知恵をもうちょっと絞ってやっていただきたいなというふうに思います。
で、こういう仕組みをぜひ今後もNPOなどに委託してつくっていただきたいというふ
うに考えておりますけども、そのあたりの考え方についてお尋ねいたします。
○議長(手嶋源五君) 都市建設部長。
○都市建設部長(高良 寛君) 今の紹介については、私も知っておりますけども、これ
は、地元、いわゆるまちづくり会社という形式でやられている非常に先鋭的な取り組みの
一例だというふうに思っております。
で、先ほども市長が答えましたように、答弁しましたように、行政として情報発信をす
る、そして紹介はしますと。で、それから先はどうぞというふうな形のみでいいのかどう
か。それは、非常に地域コミュニティの関係も深くかかわってきますし、1回来てもらっ
て、うまくいけばいいんですけども、そこのところでどこまで紹介を、情報を発信をし、
古民家でもそこまでやらないと、具体化してないんです。資金のお世話から、あるいは引
越しのお手伝いから、古民家の片づけから、そういったことまできちんとやっている先鋭
的なところが、今の紹介の事例ですけども、行政としてどこまでやれるのかというところ、
責任持ってやれるところはどこまでなのかということも含めて、今後検討をしていかにゃ
ならん中身かなというふうには思っております。
○議長(手嶋源五君) 1番鹿毛哲也議員。
○1番(鹿毛哲也君) この津屋崎ブランチは、やはり福津市がリーダーシップを取って、
しっかり委託して、連絡を密にしながらやっているわけです。これは、本当に成功事例な
んです。この成功事例を参考にしながら、今度はもっといい、朝倉市の地域性にあったや
り方に変えていいと思うんです。そうしてでもやっていったほうが、私はいいと思います
ので、ぜひそのあたりも、例えば機構改革で戦略広報係なるものができるわけですが、そ
のようなのをうまく活用しながら、何か戦略的にやっていくことができないんだろうかと
思いますけど、そのあたりを検討していただくことをお願いいたしまして、私の一般質問17
を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(手嶋源五君) 1番鹿毛哲也議員の質問は終わりました。
午後1時まで休憩いたします。
午前11時53分休憩
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